2025-6-29『アウェイでの生き方』山口紀子牧師

聖書:エステル記2:5-7

 アウェイとは「敵地」「自分にとって居心地の悪い場所」のこと。いま学校や職場、地域、家庭がアウェイだと感じておられる方もいらっしゃるかもしれません。

 ユダヤ人のモルデカイ、養女エステルが外国のペルシャで生きるとは、そうしたアウェイ感を持って生きることだったと想像します。祖国は戦争に敗れ、バビロンに強制連行、その後の世代です。バビロンを破ったペルシャ王により解放令が出され、何万人もの同胞がエルサレムに帰還しました。一方で、ペルシャで生きることを選んだ人たちもいました。二人は後者です。

 しかし人生は思うようになりません。そもそも国を、時代を、親を選んだわけではない。エステルも私たちもそうです。さらに彼女は自分の本意ではなく、王妃候補にされて王宮に連れていかれる。そこで生きざるをえないのです。そのときどう生きたらよいのか。

候補者たちには美を磨くための準備期間が1年与えられました。エステルは確かに美しい容姿の持ち主でした。しかし彼女をさらに美しくしたのはその内面です。王妃候補という立場に慣れて思い上がることなく、忠実に養父の言葉に従いました。もっと欲しいと貪欲にならずに慎み深くありました。神を畏れたのです。

アウェイで私たちはどう生きたらいいのか。そこで生きざるをえない道であっても、そこに神の計画がある、神がおられることを信じて生きるのです。

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