聖書:ヨハネの手紙一 5:18-21
「子たちよ、偶像を避けなさい。」(21)
当時はローマ帝国のドミティアヌスの時代で、キリスト者への迫害が激しく、皇帝という偶像を無理やり拝ませていたのです。他にもグノーシス主義という異端も蔓延っていました。
また、エフェソには女神を祀るアルテミス神殿があり、偶像の対象となっていました。
けれども、本物は主イエス・キリストお一人です。主は私たちの罪のために身代わりとなって十字架で死なれ、復活してくださったメシアであり、神ご自身です。
「偶像」の語源はラテン語で「イドラ」、「幻影」という意味です。「アイドル」も同じで、神のように美しくても幻のように消えてゆくものです。本物と偶像は似て非なるものです。間違いやすいだけに危険性が大きいのです。
偶像は至る所にあります。世俗の世界だけでなく、礼拝堂にもあります。十字架、聖書、讃美歌でさえも偶像になり得ます。私たちは十字架そのものではなく、私たちのために肉を裂き、血を流してくださった主を仰ぐのです。
ヨハネはイエスを間近に見て、手で触り、甘えることができました。本物にお会いすることができたのです。羨ましい限りです。しかし今、私たちは神を見ることはできません。だからこそ信じるのです。形あるもの(幻影)に惑わされないで、霊的な目で主イエスを見上げ、安心して信仰の道を歩みたいものです。
