聖書:使徒言行録28:15-22
ネゴシエーターとは交渉や折衝をする人のことです。異なる意見や利害を持つ当事者同士が、話し合いを通じて何らかの合意や調整に達成する、その役割をする人です。
パウロの目的はイエス・キリストを伝えること。そのためには地ならしが必要なのです。相手が心開いて聞く気になってくれなければ、届くものも届きません。もちろんそこに聖霊が働いてくださるから、人はイエス・キリストを信じることができるわけですが、その聖霊が働きやすい場を、彼は整えたいのです。
ローマへ到着したパウロは、早速ローマの主だったユダヤ人を招きます。彼は心配だったのでしょう。ローマ皇帝に上訴した彼は、これからエルサレムのユダヤ人指導者たちと法廷で争うことになります。それをローマのユダヤ人がどう思っているのか。これまでもあらぬ噂を流されて誤解されてきましたから。
彼らを知り、誤解があれば弁明したい。それを裁判が始まってからではなく、ローマに着いた今すぐにすべきだと思ったのです。自分から動く。すべては誤解や先入観を少しでも解いて、福音を伝えるためです。
「イスラエルが希望していることのために、私はこのように鎖でつながれているのです」(20)。あなたがたも私も同じ救い主メシアを希望しているのですよと、彼は伝えます。
私たちも、何のためにそれをするのか。行動原理が問われています。
