2025-11-16『あなたがひとりそこに在る意味』山口紀子牧師

聖書:使徒言行録27:1-2,13-16

 キリスト信仰ゆえに訴えられたパウロはローマ皇帝に上訴、ローマまで護送される地中海の船旅が27章には記されています。初めは順調でしたが、暴風に襲われた船はクレタ冲を漂流。事態は悪化の一途、助かる望みも全く絶たれてしまいました(27:20)。

 しかしパウロは、元気を出しなさい、船は失うが誰一人として命を失う者はいないと宣言します。それには根拠がありました。「パウロ、恐れるな。あなたは皇帝の前に出頭しなければならない」と御言葉を頂いたのです。

 船員までも絶望する中、なぜ彼は踏みとどまれたのか。それは御言葉への確信です。これまでもそうでした。コリントで(18:10)、エルサレムで(23:11)、そして今回。いつも夜なのです。先の見えない不安に押し潰されそうな眠れぬ夜に、主は御言葉を語り支えてくださる。御言葉が私たちの人生の道の灯です(詩119:105)。

 神を信じ従う人パウロがそこにいたことにより、人々はパニックから守られ、希望をもち、今できる最善を為せました。そして全員が無事にマルタ島に漂着しました。

あなたがひとりそこにいる。あなたが祝福の源となるためです。私たちはそのために、それぞれの家庭に、職場に、地域に遣わされています。

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