2026-3-1『ろばの子に乗る王』山口紀子牧師

聖書: ルカによる福音書19:28-40

 キリスト・イエスの地上生涯最後の一週間、それはエルサレムへの入城から始まりました。これまでもエルサレムは何度も訪れているのです。ところが今回はイエスさまご自身がろばの子を引いてこさせ、その背に乗り入城されました。旧約聖書ゼカリヤ9:9の実現です。

これは王の入城なのです。「娘エルサレムよ、喜び叫べ。あなたの王があなたのところに来る」これが、エルサレム入城の最大のメッセージです。あなたの王があなたのところに来る!

ところが「王」に私たちは慣れていません。国民主権の国に生きています。しかしイエス・キリストにより始まった「神の国」は君主制。主権は王である神にあります。

イエス・キリストを信じるとは、すなわちこの王に従うこと。それは御言葉に従うことです。その御言葉が、自分を慰め励ましてくれるものなら私たちは喜んで受け、従うのです。しかし腑に落ちない、従いたくない言葉に対しては聞き流したり、拒否していないでしょうか。私たちは結局自分が王でいたいのです。二人の王は並び立ちません。どちらかを葬ることになる。私たちの罪が、イエスさまを十字架で葬り去ったのです。

ところがその十字架こそが心の王座を明け渡せない、従えない私たちのためでした。その罪を赦すための死だったのです。その愛がわかったときに、私たちはイエスさまをわが王としてお迎えせずにはいられないのです。

目次