2026-5-3『パウロ流、懸け橋のかけ方』山口紀子牧師

聖書:ローマの信徒への手紙1:8-15

 初対面の人と会ったり会話をするとき、私たちはいつもとは違う気を遣います。ましてやその後とても大切なことを伝えたいと思うならば尚更です。

 まだ訪ねたことのないローマの信徒たちへパウロは手紙を書くにあたり、大切な本題に入る前に、ここで相手との関係を築きたいと思ったようです。信頼関係がないと、人は本当の意味で話をきけないからです。ローマの信徒たちとの間に信頼という橋を懸けたいのです。

 挨拶を終えたパウロはまず感謝をしました。この教会はパウロの伝道から生まれた教会ではありません。ペンテコステからなのか、エルサレムで起きた迫害で散らされた信徒たちからなのか、いずれにせよこうして生まれた教会があることを彼は驚き、感謝します。しかも彼らの信仰は世界中に証しされているのです。

 そしてパウロはこの教会のために執り成しの祈りを献げます。まだ会っていない、知らない教会のためにも私たちは祈れるのです。自分は知らなくても、神様はその人を、教会を、よくご存じだからです。

 知らない人のために祈り、また私たちも知らない人から祈られている。祈りのネットワークの中にある。そして聖霊が切なるうめきをもって執り成していてくださる。これがクリスチャンの交わりです。

 心を開いて感謝と祈り、そして使命を語ることでパウロは橋を懸けました。私たちもそれに倣います。

 

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